後遺症と他覚的知見

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後遺症と他覚的知見

他覚的知見とは

交通事故において後遺症などの損害賠償の支払い手続きをするときに、その症状が本人にしかわからない痛みとか不具合といった自覚症状に対して、外部から客観的に確認することができるいわば物証と言える医師の診断や検査結果のことを、他覚的所見という専門用語で表します。
これは、法律に携わる弁護士や裁判官または、保険会社の考える他覚的所見と医師の考えるそれとは多少のズレはあっても、その損害賠償が認められるかどうかの重要な基準となりえるものです。

 

体に起こる後遺症としての自覚症状は、被害者意識の強い人にとっては感じる痛みや不自由さに個人差が出てしまい実際に一般的に、後遺症と言えるものかどうかの判断基準にするのは難しいといえます。
このため心因性あるいは過剰な被害者意識または、作為的な虚言といった主観的な症状を排除するために医師などの客観的な検査を基準とします。
例えばレントゲン写真や心電図、または、画像以外にも体温の異常、腫れなどの医師や検査機器に現れる目視可能な症状などを基準として判断されます。
このことから患者の主観の入らない検査画像は、もっとも重要な判断材料となりえます。

 

他覚的所見以外の判断

ただし、他覚的所見だけがすべてではありません
それは、その後遺症に即した検査が行われたかどうか、ということやそもそもその検査方法に誤りがない、とは言えない場合があるからです。
つまりは、見当違いの検査を行ってしまう可能性もあるということです。

 

実際に検査結果に異常があったとしても、はたしてそれが事故によるものなのか、それともそれ以前からの障害によるものかの判断が必要となってきます。

 

医療機器の進化も目覚ましいものがありますが、決して完全に体の痛みや症状に関連付けられる結果が得られるとは限らないため、他覚的所見だけにウエイトが行き過ぎてしまうということが無いようにしなければならないでしょう。

 

そのため検査結果が他覚的所見に当たるかどうかの判断は慎重に行う必要があります。

 

ただし、一般的に、誰が見ても明らかな他覚的所見と違い、高度な判断が要求され、しかもそれが正しい判断であることの証明は難しいことから、こちらが納得できる方向に持っていくには、弁護士の力を借りることは必須といえます。

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