信号サイクルと事故の検証

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信号サイクルと事故の検証

信号サイクルの利用目的

交通事故が発生したという際には、被害者が加害者に対して賠償を請求するということになります。
これがスムーズに進むのであれば良いのですが、実際には互いの主張がぶつかり合い、中々決着がつかないというようなことも珍しくはありません。
そうした場合には裁判などの場で、どちらの主張に正当性があるのかということを決着させることとなります。
そういった際に、事実を証明するために利用されるのが「信号サイクル」という資料です。
これは特に、事故の発生に信号が関わっていると思われる事故を解決するために用いられる資料となります。
例えば自動車同士が信号のある交差点の中央部で衝突した場合などには、ほとんどの場合、どちらかが信号無視をしたということになります。
そのため事故発生現場にいた第三者などに対して証言を求めることもあるのですが、事故の発生が深夜だったり、人通りの少ない交差点だったりする場合には、その証言を得られないことがあります。
信号サイクルが活躍するのは正にこの状況です。


信号サイクルとは

では信号サイクルとはそもそも何なのかというと、これは「信号が青から黄色に変わり、赤へ変わるという一巡の流れ」のことです。

 

この信号サイクルは信号の設置後、交通量や交差点のサイズ、歩行者の横断時間などを総合的に考慮したうえで、それぞれの信号に対して個別に設定されることとなります。

 

この情報は「信号サイクル表」という図表にまとめられたうえで各都道府県の警察本部に保管されていますが、交通事故の解決などの為に必要となった場合には、情報公開条例に基づいて開示請求をかけることが可能です。

 

そしてこの図表には「どのようなパターンで、何秒で色が変わるのか」ということが記録されていますから、その交差点の周囲にある信号のサイクル表や、被害者と加害者双方の記憶に基づく主張を併せて検証していけば、交差点で事故が発生した際の信号の状況を再現することが出来る場合があります。

 

これは警察本部という第三者である公権力が作成するものなのですから、その証明力は絶大なものがあります。
もちろん互いの記憶の主張が食い違っている場合など信号サイクル表を用いても解決することができないケースも珍しくはないのですが、交通事故に関するトラブルが発生した際には有効に活用できる場合もあるのです。