高次脳機能障害と損害賠償の方法

MENU
高次脳機能障害と損害賠償の方法

高次脳機能障害とは

交通事故で発生する後遺症の中でも重篤な物の一つとされるのが「高次脳機能障害」と呼ばれるものです。
これは交通事故で脳に傷害が発生したことを原因として、脳にさまざまな障害が見られるようになることを指すものです。
高次脳機能障害の代表的症状としてはいくつかを挙げることができますが、特に発生することが多いのが「認知障害」や「社会的行動障害」などです。

認知障害

まず「認知障害」についてですが、これは脳の中でも「認知機能」と呼ばれる様々な機能に対して障害が発生するケースを指します。
例えば事故が発生した後で記憶力が明確に低下したり、複数の作業を同時に進行させる際の効率が明確に低下したというような場合には、認知障害が発生していることが疑われます。

社会的行動障害

次に「社会的行動障害」ですが、この代表的症状としては「物事の我慢ができなくなる」というようなものや「感情のコントロールができなくなる」、「それまでは出来ていたルールに沿った行動ができなくなる」というようなものがあります。
これらの症状は時として「ストレスによる一時的な物」と誤解されることもありますから、特に注意が必要です。


高次脳機能障害の判断基準

それでは次に「高次脳機能障害の判断基準」についてですが、これは「主要症状」と「検査所見」、「除外項目」の三項目を満たすことが求められます。

主要症状

「主要症状」に関しては、「事故によって脳の損傷や機能変化が発生している」ことと「現段階で日常・社会生活に制約があり、その原因が記憶障害や注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害等の認知障害によるものである」という条件が設定されています。

検査所見

「検査所見」については「MRI、CT、脳波などの医学的検査において脳の病変が確認されるか、診断書により脳の病変が存在したと確認できる」の条件が設定されています。

除外項目

そして「除外項目」では「身体障害が発生していることは認められるが、高次脳機能障害の主要症状が確認できない」ことと「事故発生以前から症状が発症していた場合」、「先天性疾患や発達障害、進行性疾患を原因とする場合」の三つが設定されており、この「除外項目」に該当する場合は、高次脳機能障害として認定されることはありません。

 

これらの判断は専門医でなくてはできないものですから、事故後は必ず医療機関を受診し、診断を受けるようにしてください。