格落ちとその対策

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格落ちとその対策

格落ちとは

交通事故をはじめとするさまざまな事故によって、所有する自動車が被害にあってしまった場合には、時として「格落ち」が発生することとなります。
この格落ちを簡単に説明すると、「事故によって発生する自動車の価値の低下」ということになります。

 

格落ちの例

 

もちろん、事故によって被害者が保有する自動車に修理が必要となった場合には、その修理に必要な代金に関しては加害者に対して請求をすることができます。
ただこれは「修復に必要な費用」でしかありません。
被害に遭った自動車を売却するというような際、かつて事故の被害に遭ったことがあるというようなことが判明すれば、それは自動車の性能が回復していたとしても、中古者として売却する時の価値の低下に繋がります。
この「市場における価値の低下」が、格落ちの代表的な例となります。

格落ちの損害賠償は難しい

事故に遭った被害者からすれば、こうした格落ちに関しても賠償されるのが妥当だと思うこととなりますが、しかし実際のところ、保険会社の多くはこの格落ちに関する賠償を認めない傾向があります

 

「被害にあったのが新車だった」という場合や「走行距離が3000キロに満たない」、「自動車の骨格部分に損傷があるため、修復歴車として認定されることが明らかである」というような場合には認められることもありますが、こうしたケースに該当しない場合にはほぼ支払いをしてもらえません。

格落ち分の補償を受けるためには

ではそうした場合に損をしないためにはどういったことをすればよいのかというと、最も効果的になるのが「書類による主張」です。

 

例えば現在だと、日本自動車査定協会という中古車査定の団体が「事故減価額証明書」を発行していますが、これは「事故によって価値が低下した」ということを証明できる客観的な証拠です。

 

またインターネット上にある中古車販売情報サイトなどで、自身が持つ車と同程度の条件を持つ車の取引状況を調査し、その中から事故車とそうではない車の価格差を集計することも有効な手段となります。

 

こうした手段を講じても保険会社が支払うという保証はありませんが、これらの証拠を持った上で訴訟を行えば、ある程度ではあるものの支払いを認める可能性はあります。

 

ただしかし、実際にこうした支払いを求めて裁判を起こすとなるとそれなりの費用と手間がかかってくることとなりますから、ある程度のラインまで譲歩させた後には被害者も妥協するという姿勢が必要となるでしょう。